（スタッフ）

製作＝大映（東京撮影所）

制作＝永田秀雄

企画＝原田光夫

原作＝川口松太郎

撮影＝小原譲治

音楽＝塚原哲夫

美術＝下河原友雄

録音＝須田武雄

照明＝米山勇

編集＝中静達治

（コメント）

○この日は「ユリイカ」を新宿で見た帰りに、シネマジャックでの二本立てということになった。ユリイカのコメントに時間がかかって、気になっていながら、この映画にすぐに触れられなかった。この映画は、結構前に見て、ちょっとびっくりした映画だ。監督の処女作であり、さすがに新鮮に撮れていて、こんな映画は監督になったら、一度は撮ってみたいと思わせるぐらいに、気持ちよく撮れていると評価していた。

○しかし、今回見て、当時の青春時代や時代背景など様子はわかったが、それ以上ではないと思った。１時間１３分。これから、始まるというところで、終わっているように思えた。また、川口浩と野添ひとみには、「華」のある役者にはなれない限界みたいなものを思った。まあ、いまいえば、テレビ俳優みたいか。ぴあのシネマクラブには「ボーイ・ミーツ・ガールの単純なメロドラマ構造に、現代的な青春像をドライかつエネルギッシュにたたき込んだ鮮烈なデビュー作」とある。そのとおりだと思う。（2001.3.3）

（キャスト）

川口浩　
野添ひとみ　
小澤榮太郎　
三益愛子　

公開年月日：1957.7.23

映画館：横浜シネマ・ジャック「日本映画大全集Part3」「若尾文子と増村保造」