（スタッフ）

製作聡指揮＝テレンス・チャン　/ポール・ヒッチコック

製作＝トム・クルーズ　/ポーラ・ワグナー

原案＝原案テレビシリーズ創作：ブルース・ゲラー

ストーリー＝ロナルド・D・ムーア　/ブラノン・ブラガ　

撮影＝ジェェフリー・L・キンボール　

音楽＝ハンス・ジマー

視覚覚効果スーパーバイザー＝リチャード・ユーリッチ　

衣装＝リジー・ガーディナー

（コメント）

○始まりから終わりまで、まさに息をつかせず映画は疾走する。ここまでやるかというように徹底して見せる。このテンポの良さと動く映像の気持ちよさを熟知して、アクション映画を展開してみせる力は、ジョン・ウーという監督のものであり、また、そこに、映画の中でもハントのサポート役である二人にも匹敵するような強力な多くのスタッフが存在するのだろう。

○ハントが今回の相棒役となる国際的な泥棒であるナイア（サンディ・ニュートン）と出会うところから、洒落ている。中央で踊るフラメンコの女性の激しいリズムと赤色の衣装を挟んで、ハントがナイアを見つける。ナイアが褐色の女性であり、清楚で機敏な表情とその肉体、見ている男性は魅せられる。指令どおり、彼女に近づく。そして、彼女に嫌われ、追うハント、十分スリリングなカーチェイスを展開し、ともに恋に落ちる。そのことが、スパイとしてのハントの障害ではあるが、最後までふたりの気持ちの切なさをうまく使っている。しかし、ラストのシドニーの公園の混雑に紛れていくというふたりの凡庸なシーンだけは納得いかなかった。

○全く同じ顔のマスクを使ったはじめのハントの顔とハント自身逆に利用したハントの顔のトリックは、めちゃめちゃ怖いのだが、現在の科学技術はここまできているという理解でいいのだろうか。ここらは、ちょっと確認したいところだが、まあ、声でわかるという欠点を、この映画でもうまく使っていた。フェイス・オフの監督ならではのアイデアか。とにかく大いに楽しめた。ハントの格闘の技の力量は、ちょっと疑問だが。（2001.2.2）

（キャスト）

トム・クルーズ　
サンディ・ニュートン　
ダグレイ・スコット

製作年：2000

映画館：横浜日劇