(スタッフ)
製作=日活/高木雅行
原作=長谷川幸延
撮影=高村倉太郎
音楽=大久保徳二郎
美術=小池一美
録音=橋本文雄
照明=藤林甲/吉田協三
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(コメント)
映画を見終わって、
シネマ・ジャックを出ると雪が降っていた。
やはり、泣かせる映画である。
歌にもあるので有名な話だが、
女房の「お春」の山田五十鈴がいい。
また、どうも、段平の実の娘らしい、
左幸子もいい。
死の間際の芝居。
左幸子と床に臥したままの段平とが、
「実の父親」めぐって、
親子とも男女の情愛ともとれる
せっぱ詰まったやりとりを
左の表情と仕草で見せる。
段平が死んで、段平に代わって、
殺陣をつけにきた左幸子を見て、
沢田が「あんたは段平の娘だよ」とやるところが、
泣かせる。
殺陣に段平の血が通っているという
ことなのだが、最後の「殺陣」もどうも、
リアルな殺陣ということだが、
そんなもんかという感じ。
沢田の前に、段平は幻影で現れて
「とんぼ」を切って見せる。
段平もリアルな殺陣もいいが、
こっちもいいとか言っている。
その通りなんだよ。
山田五十鈴のどこがといわれても、
ここというところが思い出せないのだが、
いい役回りということもあって、
通しでいいということか。
(2001.1.20) |
(キャスト)
森繁久弥
山田五十鈴
左幸子
製作年:1955
映画館:横浜シネマ・ジャック「日本映画大全集Part2」「男優と女優」
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