（スタッフ）

製作＝フジテレビジョン　村上光一　中村敏夫　　（配給＝東宝）

企画＝北林由孝　山田良明　河村雄太郎

撮影＝藤石修

音楽＝松本晃彦

美術＝梅田正則

編集＝松尾浩

（コメント）

○遅ればせながら、テレビで見ることになった。公開中タイミングを逸して見逃していた。ぜひ、劇場で見たいと思っていたのに残念な気がしていた。

○さて、途中で、キョンキョンが犯人だということを思い出してところで、うまく、小泉今日子が登場し、歯を見せるぞと思ったら笑って見せた。そんな納得感もあるのだが、なんせ、テレビでコマーシャルが入るし、ひそひそ話ふうなのが、うまく聞こえなかったりもして、やや集中も欠いてしまったところは、テレビで見たことの問題かもしれない。

○テレビでやりつくしたことを映画でやることの難しさを思う。いや、テレビでは画期的であり、まるで映画みたいに、見せて撮っていたことの凄さを映画でどう撮るのかという難しさなのだろう。テレビで一際輝いた深津絵里は当然のように輝くし、渋い演技のいかりやさんも当たり前になったところでさらに、どうするかが問題だった。たしかに、小泉今日子の登場は、いい。しかし、北村トリオは、どうも不発だったように思うし、「天国と地獄」の引用は、黒澤さんがそのくらい凄いということでもあるのだが、違うだろうと思えた。

○テレビで長回しで、走り抜けるように、スピーディに「笑い」と「せりふ」でストーリーを展開して見せた本広＝君塚コンビに、映画によるオリジナルな新作を「期待」したい。（2000.10.7）

（キャスト）

織田裕二
柳葉敏郎
深津絵里
いかりや長介
小泉今日子
水野美紀
北村総一朗

製作年：1998

映画館：フジ・ＴＶ