(スタッフ) 製作=イリザイ・アリザエフ セドミール・コラール 撮影=ハッサン・キティリアレフ |
(コメント) 養子であることやキルギスタンの風習を背景に多感な少年たちの悪戯や葛藤が描かれていく。可愛い少女をめぐって少年の嫉妬から喧嘩になるところなど自然にうまく遊びの中で捉えらえている。 少年の日々をたんたんと鳥の鳴き声などまじえて展開し、最後には祖母の死に嘆き悲しむ場面を迎える。民族の風習の儀式と相俟って少年の友達も泣きにくる。対立していた少年とも抱き合い和解していくというストーリーもうまくできている。 そしていよいよ彼女を散歩に誘い、自転車をひきながら並んで歩いていく。少年より背の高い彼女を荷台をはずした自転車の前に抱きかかえるようになるスタイルで成功するのか気がかりであるが、しかし彼女はなんの苦もなく横すわりで乗り、自転車は走り出したのだ。 だれもが拍手を送りたいラストであり、映画は世界言語だと再認識させられる。(2000.3.19) |
(キャスト) 製作年:1998 映画館=横浜シネマ・ベティ |