（スタッフ）

製作総指揮=サム・ マーサ

製作=キャスリーン ケネディ 、フランク・マーシャル 、バリー・メンデル

撮影=タク･フジモト

音楽=ジェームズ･ニュートン･ハワード

（コメント）

○面白いと聞いて見に行った。

○秘密を隠していることからくるわかりにくさは息苦しさにも通じる。少年の悩みが告白される。実際に死にきれない少女の父に真実を告げ行く。通夜に広間で後ろから保護者として付き添うブルース・ウイリスと少女の秘密の箱を手渡す少年と背を見せて座る父親という構図に映画的緊張が走る。

ここでの工夫がこの映画の重要な場面だ。少年の背後にウイルスが付いている。見るものを安心させる。少年はうまく父親に渡す。このあと少女の母親の悪事が暴かれるがこの映画にとって重要ではない。この三者の構図が必要だった。思い出すとウイリスの存在にみんなが無視している（みんなに見えないのだからしかたがないということなのだが映画は映像として関係性を位置関係としてだけでなく存在として映像化しようとするものなのだ）。

○少年にとっては、祖母の亡霊との会話が母親との繋がりとして重要だったし、これがきっかけで亡霊が見える少年になった。

○ウイルスの死も死に切れなかった。見知らぬ少年を助けるために亡霊として生き、少年や恋人の前に現れたのだ。ラストで知らされた事実から、ウイリスの場面映像を反芻することになるこの映画の仕掛けを面白いといえば、面白い映画だ。（2000.2.12）

（キャスト）

ブルース・ウィリス
ハーレイ・ジョエル・オスメント(子役)

製作年：1999

映画館＝横浜東宝会館