（スタッフ）

製作＝東映・角川書店・産経新聞

製作総指揮＝角川歴彦、高岩淡、羽佐間重彰

プロデューサー＝鍋島嘉夫、河瀬光、山田俊輔

原作＝高杉良

撮影＝坂本善尚

音楽＝川崎真弘

録音＝鶴巻仁

照明＝大久保武志

編集＝川島章正

美術＝部谷京子

（コメント）

○まさにいわゆる総会屋などの闇の世界や裏社会との呪縛からの解放は、日本社会の現実的なテーマであり、サラリーマンなどの組織の一員として生きざるをえないものにとって身につまされる。だから映画としてみることが辛いところがあったが映画として見たときに必ずしも感心はしなかった。そつなくつくられてはいるがこんなふうには現実は動かない。絵空ごとに見えるところが気になる。

○ミドルやヤングミドルががんばるという展開とクライマックスの総会も好意的な老人の出現などうますぎるきらいがあるし、仲代が唯の悪者みたいでは違うのではないか。

○闇社会まだ消えたわけではいことを示して終わるがまったくそのとおりであり、日本の再生は、端緒についたばかりだ。と現実的に反応したくなる。どうも映画としてどうかとなると首を傾げたくなる。

○黒澤映画にはほど遠いといわざるをえないのは残念だ。（1999.12.23）

（キャスト）

役所広司　
椎名桔平　
佐藤慶　
風吹ジュン
仲代達矢

公開年月日：1999.9.18

映画館＝横浜シネマジャック