（スタッフ）

製作＝ディノ・デ・ラウレンティス

原作＝トマス・ハリス

撮影＝ジョン・マシソン

音楽＝ハンス・ジマー

美術＝

編集＝

（コメント）

○はじまりの大がかりの犯人逮捕を仕切る女性捜査官というシーンは映画的アクションとしてはさすがに見応えがあった。反面、他の捜査官など人間像があたりまえ過ぎていることも苛立つ。２作目という展開に意義は感じられなかった。

○「羊たちの沈黙」も特にいいとは思っていなかっただけに、今回もまあ、話題だということで見に行く。だから、期待していたわけではない。ただ、リドリー・スコットという監督に興味があった。

○残念ながら、つまらない映画だというのが印象だ。どいうことかというと「ハンニバル・レスター」という犯罪者がわからない。だから、女性捜査官がこれだけ入れ込んでいるということもわからないのだが、顔の皮を剥がれされた富豪が、ハンニバルを豚の餌食にしようと企み、実現しようとしたのを、捜査官が助ける意味がわからない。ほっとけば豚に食われてハンニバルは死ぬことになったはずだ。

自分の頭の脳を食べさせらる男についてあえてコメントする気にもならないが、ハンニバルを生かせて、そこまでの話しにもっていく意味がわからない。

異常犯罪者ハンニバルと女性捜査官の関係が愛情関係に発展し複雑な心理状況にあることを描いているというなら、どちらにも興味が持てないわたしにはつまらない映画だということだ。

ふたりの推理や心理には興味深いものがあるようだが、どうも思わせぶりにしか見えなかった。（2001.8.3）

（キャスト）

アンソニー・ホプキンス
ジュリアン・ムーア

製作年：2001

映画館：横浜日劇*

*京浜急行黄金町駅徒歩5分
シネマ・ジャック＆ベティ前