映画タイトル:ムトウ踊るマハラジャ 監督・脚本:K・S・ラヴィクマール PAGE 285

(スタッフ)

製作国=インド 

製作総指揮=B・カンダスワーミ

音楽=A・R・ラフマーン

(コメント)

 かなり迷って見に行った。ところがどっこい、大変面白い映画であり、大いに楽しめたことに、感謝したい。「シネマ・べティ」は、若い客で賑わいをみせていて、引き込まれるように見た。

 チラシの謳い文句には、どうしても、誇張があり、偽りも多い。こうした売り方もあるのだろうと感心させられるが、印象は少し違っていた。映画大国インドの大娯楽映画と謳われている。その底力は確かに、並大抵なものではないことは予想がつくが、どう凄いかはなかなか想像できなかった。

 ここで、実現してしまっていることは、映画の夢に向かって一心に進み、突き抜けていることだ。踊り、歌、アクション、圧倒的な群集、それぞれが良い。馬車が崖を飛んだとき、「E・T」だとわかった。映画は現実を越える。なんどもなんども越えようとして越えられないのは、真実であることの現実に足を掬われるからだ。そして、萎縮する。無心に無垢に結果を恐れずに越えていることが大事なのだ。日本映画が束になってかかっても、かなわない。インド人はこの映画をあたりまえのものとしてみているのか。いずれにしても、人間への限りない愛情と信頼を感動をもって受け取った。(1998.12.26)

 

(キャスト)

ラジニカーント 
ミーナ



公開年月:1998.6
制作年:1995

映画館=横浜シネマ・ベティ

                         

 ホーム