映画タイトル:恋の秋 監督・脚本:エリック・ロメール PAGE 287

(スタッフ)

製作国=フランス

製作=フランソワーズ・エチュガレー

撮影=ディアーヌ・バラティエ

(コメント)

 エリック・ロメール監督の新作ということで、期待してでかけた。シャンテシネ2も久しぶりだ。最後はアンゲロプロスかフォー・シャオシェンだったと思うが思い出せない。ロメール監督作品は六本木のシネ・ヴィヴァンにかかることが多いので、今回のように東宝系にかかるのはめずらしい。

 特別凄みははない。淡々と撮られている。しかし、自転車で走ってくるシーンは、やはり素晴らしいし、豊かな映像が、随所にかいま見られるところが、「あ、春」とは違う。映像が屋外に出たときに自然の息づかいをつかまえている。楽しめる心理劇になっている。

 配役も演技も適格だ。教授と元恋人のからみ、親友同志の女友達、人生の第2ランド迎えた女親の寂しさ、離婚した男の哀愁、聡明で美人で若い女性の倦怠と我が儘、などなどが入り交じるなか、ふたりのおもいが上手く繋がって、エンド。マガリの相手役の男がいい。紳士でありながら、その動きが笑わせる。イザベルがどこか寂しげにパーティで男と踊っている。どこかに目をむけたのかそらしたのか。そんな終わり方をさせている。(1998.12.23)

 

 

(キャスト)

マリー・リヴィエール
ベアトリス・ロマン



公開年月:1998.11
制作年:1998

映画館=シャンテシネ2

                         

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