（スタッフ）

製作＝東宝＝ぴあ

製作＝高井英幸　矢内廣

プロデューサー＝堀口慎　天野真弓　金澤清美

撮影＝岸本正弘

音楽＝矢倉邦晃

録音＝池田昇

照明＝蝶谷幸士

編集＝米田美保

（コメント）

　インディーズの映画だって、「ぴあ」ともなると、洒落たというより、徹底的なコメディーだってあるのだ。２０年前は、口にしてもつくるやつは、いなかったと思うが。こうした潔さは貴重だし、よくできていて、心から笑えた。周防監督ぐらいしか、対抗馬がみつからない。こんな日本映画の現状を憂うべきか、こんなコメディーは日本映画では珍しいのか、いや、日本映画にだって伝統的にあるのだ。いまでは、そうした余裕が「寅さん」「釣り馬鹿」しかないことに苛立ったところで、映画状況は変わらない。その後の山田監督の苦戦も、本当は難しいジャンルであることを物語っている。映画は徹底することだ。アパートの２階の部屋が重さで抜けてしまったところなんて、やっぱ、洒落ているし、元気のでる映画だ。（1998.8.16）

（キャスト）

西田尚美　
利重剛

公開年月日：1997.2.15

映画館＝館内アカデミー2「日本インディーズ映画展」

�ﾏ矢口監督作品には、93年「裸足のピクニック」、97年「ひみつの花園」、99年「アドレナリン・ドライブ」、そして、01年「ウオーター・ボーイズ」などがある。