映画タイトル:暁の脱走  監督:谷口千吉 脚本:谷口千吉 黒澤明  PAGE 305 

(スタッフ)

製作=新東宝

製作=田中友幸

原作=田村泰次郎「春婦人伝」

撮影=三村明

美術=松山崇

音楽=早坂文雄

録音=神谷正和

照明=大沼正喜

(コメント)

 新しくなってだいぶ経つ近代美術館フイルムセンターへはじめて観に行く(ホールに入るのが初めて)。有名な映画である。観た記憶が薄れている。観てないかもしれない。なかなかの傑作である。日本映画の力と戦後間もないみずみずしさがある。気負ったところもあるが、いま見ても、この純愛と戦争(日本軍隊)の悲惨さは、よく胸を打つ。
 日本映画の中では珍しく激しい熱情に溢れている。演出と脚本、そして音楽が見事に映画を映画として立たせている。それに、山口の熱演(迫力がある)と対照的の池部良の静的な弱々しさ(従順でしかもまじめで心優しいが意気地がない、信じて疑わない)が、よく絵柄としてマッチしている。強力なスタッフ陣も見逃せない。撮影・三村明、美術・松山崇、原作は田村泰次郎の春婦伝。鈴木清順監督(野川由美子、川内民夫)作品の傑作もある。(1998.8.5)                         

 

        

 



 

(キャスト)

池部良 
山口淑子 
小澤榮太郎


公開年月日:1950.1.8

映画館=近代美術館フィルムセンター

                         

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