映画タイトル:ラヂオの時間   監督・脚本:三谷幸喜  PAGE 307

(スタッフ)

製作=フジテレビジョン 東宝

製作=井上光一 高井英幸

企画=久板順一朗 島谷能成

原作=三谷幸喜と東京サンシャインボーイズ

脚本=三谷幸喜

撮影監督=高間賢治

音楽=服部隆之

美術=小川富美夫

録音=瀬川徹夫

照明=上保正道

編集=阿部浩英

(コメント)

 舞台で何年か前に観ている。このときはなんて面白い舞台だと大いに笑ったし、新鮮だった.。(その日、芝居のあと、飲んで深酒したことは舞台の内容とはまったく関係はないが、後悔したことは確かだ。いい舞台に、適量なアルコールをと、自制出来なかったことを。)

 もちろん、評判を聞いて行ったわけであり、満席であった(紅葉坂の青少年センター)。三谷幸喜と東京サンシャイン・ボーイズに拍手喝采した。こんな内容と舞台づくりが、進んでいたことを知らなかった。観たことがなかった。とにかく、大変面白いと思った。しかし、今回はさほど、笑えなかった。何故だろう、井上順などの笑いが嫌いではないのに、何故だろう(藤村俊二には、どうも、最近のテレビでも笑えなかった、その延長でもある)。

 どうも、本音を言わせてもらえば、映画にすることはなかったのではないか。これは、中原俊監督が「桜の園」で新境地を示し、絶賛された次回作が、この東京サンシャイン・ボーイズのヒット作品の映画化だった「12人の優しい人たち」にも、なんで映画にしなくてはならないのかという、思いと似ている。

 面白いんだが映画じゃねえーんじゃないかよと言いたいのである。撮影が高間賢治だが、そこんところどう考えているのか聞いてみたい。きれいに撮ればいいってわけでないことは言うまでもないが。
 「笑いの大学」は傑作だとおもうが、まちがっても映画にしようなんて思わないで貰いたいものだ。三谷作品を映画化したい気持ちはわからないでもないが、結局その人を不幸にしてしまう。
(1998.3.7)
 

        

 



 

(キャスト)

唐澤寿明 
鈴木京香
西村雅彦
戸田恵子
井上順
細川俊之
小野武彦
布施明
渡辺謙
藤村俊二

公開年月日:1997.11.8

映画館=横浜シネマ・ベティ

                         

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