（スタッフ）

製作＝大映

製作＝加藤博之

企画＝池田哲也　神野智

プロデューサー＝土川勉　下田淳行

撮影＝喜久村徳章

音楽＝ゲイリー芦屋

美術＝丸尾知行

録音＝郡弘道

照明＝金沢正夫

編集＝鈴木歓

（コメント）

　期待をして見に行った。何がいったい現代の恐怖なのか。本当に恐怖すべきことはなにか。この映画で言われている恐怖は、個人的でかつ精神的疾患がもたらす恐怖は、病的であることの恐怖あるとしても、その意外性が謎解き的によく描かれているとはいえ、話として了解されたときには、横溝正史以下の恐怖であり、まじめな主題の提示だと受け取るならば、それは茶番にすぎないといわざるをえない。

　われわれは、娯楽としての映画だけを映画と呼ばないように、現代における切実な主題と方法を持つような見せかけだけの映画も映画とはいわない。ただの恐怖映画だとおもえばいいのか。そうなら怖くてくどくて嫌な映画だ。（1998.3.7）

　

（キャスト）

役所広司　
萩原聖人
うづきつよし
中川安奈
大杉漣
洞口依子

公開年月日：1997.12.27

映画館＝横浜シネマ・ベティ