（スタッフ）

製作＝松竹（大船撮影所）

製作＝山本武

原作＝獅子文六

撮影＝長岡博之

音楽＝黛敏郎

美術＝

編集＝

（コメント）

○淡島千景が主人公の映画というのもめずらしい。結構楽しめたが、淡島さんの話とパンパンといわれた女性たちの考え方がどうしても、うまくクロスしないということか。

○映画は、戦後８年間もぼっとしていた夫がやる気を起こし、淡島は家庭に戻り、バズーカーのなんとかいう威勢のいい女性は、田舎に黒人との子供育てるという話で終わる。どうも、映画は、ここから始まるのではないかと思わせるのだがしかたがないか。

○日本人の「敗戦」によるトラウマ、戦後の占領下におけるアメリカ兵と「日本女性」が産み落とした混血児の問題、「戦争」の恐怖、戦争の過酷さ、女性の自立した生き方などなかなか興味深いものがあった。

○当時の横浜が映し出されるのも興味深い。あのプールはどこだろう、シュウマイの売り娘と元気のないプロ野球選手も妙なとりあわせだったし、産児制限を唱える先輩の女性やバズーカーはなんとかいう役者だろう？　ああ、あの垂れた頬の男は誰だっけ。（2001.5.19）

�ﾏどうも、バズーカーは桂木洋子、垂れた頬は三津田健ということらしい。（2002.6.28）

（キャスト）

淡島千景
東山千栄子
小沢栄
佐田啓二
桂木洋子
三津田健

公開年月日：1953.2.25

映画館：横浜シネマ・ジャック「20世紀の日本映画大全集/監督編《前期》」

�ﾏ「やっさもっさ」（労働の際のかけ声から）大勢よってたかってのとりこみ。どさくさ。大さわぎ。もめごと。（「広辞苑」による）