（スタッフ）

製作＝日活

企画＝

原作＝稲垣浩

撮影＝宮川一夫

音楽＝西梧郎

美術＝

編集＝

録音＝中村敏夫

（コメント）
○兄貴夫婦の会話が今風なので笑わせる。それに、妹の轟も加わって、台詞のやり取りがある。また、そのあとに、嫌な若旦那が帰るというところで、通りかかった阪妻が「泳げる」と聞いている。しつこく聞く。あ、そうか、思っていたら、ほんとに海へ突き落としていた。
○阪妻に轟が実状を話しながら、「あんたのことが好きだ」言う。そういってから本気にしたの、うそよ、うそなのよとやって、困らせる。まあ、この後に、歌っちゃおうかしらってな具合に歌い出すのも変だがなんだか凄い。しかも歌い終わって泣きくずれる。
○勤王派に味方する影法師が、佐幕派の家老と手を組む悪徳商人を懲らしめるという話しなのだが、家老を殺し、借金の形に轟を嫁にもらおうとする若旦那も殺してしまう。けっこう乱暴な話だが、こうするしかないということで見るものも納得か。（2001.5.3）

（キャスト）
阪東妻三郎　
轟夕起子　
沢村国太郎

製作年：1938

映画館：横浜シネマ・ジャック「20世紀の日本映画大全集/監督編《前期》」