映画タイトル:按摩と女 監督=清水宏 脚本=清水宏  PAGE 70

(スタッフ)

製作=松竹

撮影=斎藤正夫

音楽=伊藤宣二

美術=江坂実

字幕=藤岡秀三郎

(コメント)
○温泉場で働く、按摩という題材がおもしろいと思ったということが、まあ、おおしろいといえば面白い。しかし、目が見えないことの不自由と、かえって音や臭いで目明きよりも人間の感情がわかるという話しにもどうも笑って感心したりしていてもどうもすんなりいかない。
○軽い感じで撮られているハイキングする実景のシーンや高峰が川に降りていくシーンの時間の経過を2回飛ばして見せるなど映画の遊びが工夫されている。素人っぽい台詞もあって、確かに「即興演出」のおもしろさを意識してねらっているのだろう。清水宏の他の作品も見てみたいという興味が湧いた。大船松竹作品とあって、タイトルの字もさも軽妙な喜劇ですよといった感じである。ここらは小津安二郎にも通じるものがあるのだろう。
(2001.4.26)

(キャスト)
高峰三枝子 
徳大寺伸 
日守新一 
爆弾小僧 
佐分利信 
坂本武

製作年:1938

映画館:横浜シネマ・ジャック「20世紀の日本映画大全集/監督編《前期》」

                         

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