（スタッフ）

製作＝「パッチギ！」製作委員会

製作＝李鳳宇　川島晴男
石川富康　川崎代治　細野義朗

配給＝シネカノン

エグセクティブプロデューサー＝李鳳宇　

プロデューサー＝石原仁美

原案＝松山猛「少年Mのイムジン河」

脚本＝羽原大介　井筒和幸

撮影＝山本英夫

照明＝高村智

美術＝金田克美

音楽＝加藤和彦

録音＝白取貢

編集＝富田伸子

助監督＝武正晴

（コメント）
　話題になった井筒和幸監督作品の多くを残念ながら見逃している。数少ない同年代の映画監督として親近感もあるのだが、これは巡り合わせが悪いとしか言いようがないのだが、今回見ることで、この監督とは、もうひとつ生理的に合わないなとも思う。

　1968年という時代が、監督自身とプロデューサー・李鳳宇（リ・ボンヌ）の実体験が反映され描かれているという。それなりに面白く興味深く楽しんでみた。乱闘シーンは、これでもかこれでもか執拗にやってみせる。（梁石日（ヤン・ソジル）は上映後に、まるでこの井筒監督自身も在日なのかとも思えたほどよかったと話していた。）

　また、一方で青春群像的に在日と日本人の交流がさまざまな葛藤とともに描かれ、ラストは主人公（康介・塩谷）の高校生が歌う「イムジン河」が感動的に盛り上げ、恋する在日の高校生（キョンジャ・沼尻）を通じて和解していくイメージで映画は終わる。

　でも、どうも違うよねと思う。全共闘や学生運動の描き方もわかるが、乱闘シーンとともに映画だからねという納得のしかたなのかな。わたしにとっても、この1968年をどう描くかという課題は一日も早く実現してみせる必要がある。（2005.11.29）

（キャスト）
塩谷瞬
高岡蒼佑
沼尻エリカ
楊原京子
真木よう子
オダギリジョー

公開年月日：2005.1.22

映画館：TAMA映画フォーラム第15回映画祭／パルテノン多摩小ホール