製作国＝アメリカ

（スタッフ）　

製作＝ジョン・キリク
ステイシー・スミス

脚本＝ジム・ジャームッシュ

撮影＝フレデリック・エルムズ

プロダクションデアザイン＝マーク・フリードバーグ

衣装デザイン＝ジュン・Ａ・ダン

編集＝ジェイ・ラビノウィッツ

（コメント）
　正直に言って、あまり面白くなかった。ところどころ笑えるところと、うーんやっぱ、ジム・ジャームッシュだなとは思わせてはくれるのだが、駄目だなこれはと思って見終わる。まわりを見渡しても、客は少なかったこともあるが、だれも映画を楽しんではいないように見えた。気楽に、WOWOWで見た「コーヒー＆シガレッツ」が、凄くおもしろかったこともあって、一層の飛躍があるのではと期待したが、そうでもなかったということなのだ。

　この映画をもう一度思い浮かべてみる。とぼけた男のビル・マーレイという俳優と、ティーン娘のロリータ、その母親（シャロン・ストーン）、動物と会話ができるというジェシカ・ラング、そのアシスタント役、そして最後の女性たち、それぞれと交わす台詞と間の悪さも含めて、じぶんの役割をうまくやってみせた映画ってことかなって思う。だから、この映画を見た次の日には、「俳優たちの存在感が、映画を映画にして見せる映画になっている。これは、わたしにとっては、ひとつの発見でもある。」と書く。

　どっちにしても、過去に関わり合っているとロクなことがないっていうことか。とぼけた男を演じるビル・マーレイが、ゆったりとした味わい深い音（エチオピアの音楽）に導かれ、切なさとおかしさを体現してみせた映画ってことか。最後の花屋の店員がよかったけど誰かな？　でも、世界中で大ヒットを記録している？　カンヌ映画祭グランプリっていうのも、本当のところ、わからない。（2006.5.31）

（キャスト）
ビル・マーレイ
ジェフリー・ライト
シャロン・ストーン
フランシス・コンロイ
ジェシカ・ラング　
　

公開年月日：2006.4.29

映画館：日比谷シャンテ・シネ