（スタッフ）

製作総指揮＝マリーザ・グリエーコ

制作会社＝ライ・チネマ/ハロルド/ミカド

脚本＝マルコ・ポンティ
　
撮影監督＝マルチェロ・モンタルシ

音楽＝モーテル・コネクション

録音＝マルコ・ティードウ/ベンニ・アトリア

美術＝アンドレア・ロッソ

衣装＝マリーナ・ロベルティ

編集＝ヴアルテル・ファサーノ

（コメント）

監督の第一作。映画を楽しんで撮っていることが伝わってる。1967年生まれ、34歳。映像の切れと台詞の速さと音楽が特徴か。

○マラドーナはイタリアでも活躍したアルゼンチンのサッカー選手。そのサッカーのゴールシーンと主人公アンドレアがトリノという街なかを歩く映像、そして、就職のための面接で答えているアンドレアの顔のアップと面接官との短いやりとりと同居人バートとの言い合いなどと思い返してみる。テンポもよく、リズミカルな展開であるが、そこに、アンドレアも友人バートも女ともだちも、うまく社会にはなじめないでいることがわかる。

○面接官とアンドレアのやりとりも特徴的で、アンドレア自身もなにがなんでも就職したいという態度ではないし、面接官も事務的だったりしている。

○アンドレアが悩みは、女優志望の恋人（ドロレス）が役をもらうために、演出家と関係を持ったと告白され、そのことを許せないでいることだ。友人バートには、それは彼女がアンドレアに会う前の話しなんだから気にするのはおかしいと言われ、しまいにバートとは大喧嘩になる。

○どうも、こうしたあらすじや展開にはあまり意味がないようだ。この映画の音楽と映像のおもしろさを、サッカーのゴールシーンに昂奮するように、つくり手と一緒になって楽しめるかどうかだ。（2002.5.4）

（キャスト）

ステーファノ・アッコルシ（アンドレア）/アニタ・カプリオーリ（ドロレス）/リーベロ・デ・リエンツェオ（バート）

製作年：2001

上映時間：96分

映画館：有楽町朝日ホール
イタリア映画祭2002