(スタッフ) 製作=東宝映画 原作=宮部みゆき「模倣犯」 脚本=森田芳光 音楽=大島ミチル 美術=桜井佳代 録音=橋本文雄 照明=渡辺三雄 編集=田中慎二 |
(コメント) 横浜ジャック&ベティを中心に見ていればこんなところだろう。ただ、このところ、古い映画も映画館で見ていないことになるわけだが、「シネマ・ジャック」で11月9日(土)から12月20日(金)まで「日本映画女優特集」が始まる。できるだけ、見たいと思っている。
しかし、これはこれで、日常的に見ている「テレビ」画像のまやかしやこけおどしを揶揄し、テレビという虚像への「批評性」を読みとることもできる。でも、「中居君」の身元ぐらい、放送局は調べればわかるはずだか。
この映画での切実さは、惨殺された一家はぐらかされる。計算通りに、中居君は「罠」にはまって、「模倣犯」ではないと主張し、薄笑いを浮かべて自爆する。どうしても生きた人間たちの生死の「切実さ」が伝わらない。だから、死んだ中居君が、「こども」を山崎努に託し、育ててほしいなんてことは、冗談にしか思えない。(2002.11.3) |
(キャスト) 公開年月日:2002.6.8 映画館:横浜シネマ・ジャック |