(スタッフ)
製作国=日本
製作=新芸術プロ
製作=福島通人 杉原貞雄
配給=東宝
原作=長谷川伸
脚色=中田竜雄
撮影=服部幹夫
照明=中村文悟
音楽=万城目正
美術=川村鬼世志
録音=志木田隆一
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(コメント)
シネマ・ジャックの19時40分からの最後の上映に間に合う。この「長谷川伸の世界」という特集も、結局、この映画しか見ることができなかった。さて、映画だが、なかなかテンポよく展開し飽きさせない。美空ひばりの唄が何曲か聴けることは贅沢なことだと思っているだけでも楽しめる。また、いままではあたりまえに見過ごしていたのだと思うが、堺駿二と山茶花究が笑わせる。きっとどの映画に出てきても似たキャラクターなのだが、久しぶりでもあり懐かしくもあって大いに楽しめた。これは映画のリズムに大きく貢献している。
大きな立ち回りを入れ込みながらとにかく話しが早く走っている。また、男(鶴田)はやくざの足を洗って出直そうと刀を封印しかたぎになるんだといって、親不孝した母のもとへ帰るという設定や人情と愛情の機微などが折り込まれ、長谷川伸の世界になっており、あー、うまいもんだなと感心する。
この頃の時代劇は、必ずといっていいのだが、空と雲を入れこんで街道を歩かせて見せる。これは映画だよといっているのだが、時代劇というつくりものの時間と撮影時(1957年)日本の空が切り取られ、いま見ているものにも新鮮に映る。
シネマ・ジャックといえば、「溝口健二」「黒澤明」「高峰秀子」「原節子」そして「深作欣二」などの特集がすぐに思い出せる。閉館は誠に残念である。戦後60年、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件から10年、何かかが変わろうとしている。(2005.3.9)
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(キャスト)
鶴田浩二
美空ひばり
小堀明男
北川町子
堺駿二
山茶花究
公開年月日:1957.5.22
映画館:横浜シネマ・ジャック
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