（スタッフ）

製作国＝ドイツ

製作＝xフィルム・クりエイティブ・プール

共同製作＝バイエルン放送　西部ドイツ放送　arte

製作＝マヌエレ・シュテーア

脚本＝ダニー・レヴィ
ホルガー・フランケ

撮影＝カール・フリードリヒ・コシュニク

美術＝クリスティアン・M・ゴルトベック

衣装＝ルーシー・パテス

音楽＝ニキ・ライザー

編集＝エレナ・プロンプト

録音＝ヴィルムス兄弟

（コメント）
　今回見る10本のうち、１本ぐらい楽しく笑って見られるといい、気持ちとチラシに、1933年以後のドイツで撮られた初の本格的「ユダヤ映画」とああったので、この映画を選んだ。喜劇である。思ったとおり面白く見られた。終戦後の東西分断と冷戦後の統一が大きな陰を落としている。ユダヤ人の風習や東独での生活や考え方など、笑いながらも感心して見る。「ドイツ統一後の典型的な負け犬」というような台詞を主人公ツッカーは言うのだが、多くの借金を抱え、破産寸前のハスラーであるツッカーの人生は女性にも好かれ自由で楽しそうのだ（東独ではちょっと有名なスポーツ記者でもあった）。
　今回亡くなった母と兄は西ドイツに行き、じぶんは東独に単身14歳で残った。母の遺言は兄弟が仲直りすることとある。これは遺産相続の条件のひとつだという。遺言はユダヤ協会が厳密に管理し、ひとつでも条件を満たさない場合は遺産はユダヤ協会に全額寄付される。他の条件も、伝統的なユダヤ人の生活をしていないツッカーの家族は大変ハードルが高い。ツッカー自身もビリヤード大会で優勝賞金を勝ち取ることしか眼中にない。そこに、それぞれの妻と娘、息子が絡み笑わせる。現在大ヒットロングラン中だそうだ。（05.6.14）

（キャスト）
ヘンリー・ヒュブヒェン（ジャッキー・ツッカー）
ハンネローネ・エルスナー（マレーネ）

製作年：2004

ドイツ映画祭2005
「映像の新しい地平　特別編」2005.6.4-12
有楽町朝日ホール