page232続姿三四郎99.3.28

映画タイトル：続姿三四郎　監督・脚本：黒澤明　　PAGE 232

（スタッフ）

製作＝東宝

製作＝伊藤基彦

原作富田常雄

撮影＝伊藤武夫

音楽＝鈴木静一

録音＝亀山正二

照明＝石井長四郎

美術＝久保一雄

編集＝矢口良江

監督助手＝宇佐見仁

（コメント）

映像のみで語ろうとする
姿勢は前作とも変わらない。

横浜から始まり、
外人を乗せた車夫が、
走り込んでくる。
車夫が一方的に外人にやられている。
そこへ、三四郎。
海縁まで、誘い出し、
海の中へ放り投げる。
ここまで、ほとんど、台詞なし。

拳闘家と柔術家の
アメリカ大使館での仮設リング上での闘いを、
三四郎の背中とＵＳＡと彫られた
大きな扉の前に、
立ち去ろうとする三四郎の動揺を
歓声とともに描く。
時間の経過をオーバーラップでじっくり、
見届けるように無言で描き出すなど、
工夫がみえる。

話としては、何度も見ているもの。
檜垣兄弟が「負けた」と
実感を持っていう雪山の中で迎えた朝。
三四郎のすがすがしい顔が
朝日に照らされている顔、アップ。
間とテンポに若干難あり。（1999.3.28）